Ontario Style Special Contents Vol.79 おいしい! 楽しい!オンタリオの生活が伝わってくる、伝統的マーケットへ

オンタリオ州には、100年、200年の歴史をもつ伝統的なマーケットが各地に残されています。古い建物の中に常設された市場をはじめ、暖かい季節にアウトドアで行われるファーマーズ・マーケットなど、スタイルはさまざまですが、素朴でしかも活気溢れ、独特の空気感が漂うのが魅力。小さな店が軒を並べる中、売り子さんと話をしながら買い物をする、昔ながらの庶民的な雰囲気を楽しみながら、その街に暮らしているような気分を味わってみませんか。

セント・ローレンス・マーケット 気取らないトロントに出会える市民の台所 Toronto

1803年からトロント市民の台所として愛されてきた、伝統的マーケット。古いレンガ造りの建物の中に入るサウス・マーケットは、毎週火曜から土曜までオープンする常設市場。広大な2フロアに120のお店が入っており、野菜や果物、精肉、鮮魚といった食材店をはじめ、メープルシロップやマスタード、チーズなどの専門店もあり、お土産選びにも便利です。またデリカテッセンやベーカリー、サンドイッチ、パスタ専門店などなど、料理をテイクアウトできるお店も豊富。座って食べられるスペースもあるので、朝ごはんやランチを兼ねて訪れるのがおすすめです。また土曜日には近隣農家の新鮮な野菜などが買えるファーマーズ・マーケットを開催。さらに日曜日にはアンティークマーケットが開かれて、アクセサリーから家具まで、様々な骨董品が並びます。

サウス・マーケット 専門店が軒を並べる内部 お土産に人気のマスタード店

ケンジントン・マーケット マルチカルチャーの街トロントならではの市場 Toronto

トロントの中心街、チャイナタウンに隣接して広がる街一帯がケンジントン・マーケットと呼ばれるエリア。狭い道路の両側に中南米やアフリカ、中近東、ヨーロッパなど世界の食材を売る店がひしめいています。ブリトーやププサなど、各国のB級グルメが楽しめるカフェやパティオのある簡易食堂も集まっており、週末ともなると大勢の人が訪れ大変な賑わいとなります。またビンテージの洋服やアンティーク・アクセサリーなどを売る店が軒を連ねる一画もあり、こちらも大人気。多文化の都市トロントらしい活気にあふれ、観光スポットとしても是非訪れたいマーケットです。

カジュアルなカフェも多い 世界の食材・調味料が並ぶ アンティークショップも人気

ケンジントン・マーケット マルチカルチャーの街トロントならではの市場 Toronto

ナチュラル食材に興味のある方はぜひここへ。カナダの環境保護団体「エバーグリーン」が、トロント郊外のレンガ工場跡地に作った多目的施設で行われるファーマーズ・マーケットです。一年を通じて毎週土曜日の午前中に開かれ、オーガニック食材をはじめ、手作りのジャムやスイーツなど、健康的な食品が並びます。施設内にはクラフトショップやガーデンショップ、イベントスペースやレストランもあり、様々な形でエコロジカルな体験を楽しめます。マーケット開催日以外も、ガーデンショップなどはオープンしており、散歩スポットとしても人気です。

あれこれ味見しながら楽しめる オーガニック素材の手作りジャム

バイワード・マーケット 朝から夜まで楽しめる、オタワの中心的存在 Ottawa

1826年、リドー運河建設を指揮したジョン・バイ大佐によって開かれた歴史的市場。ここを中心にオタワの街は広がっていきました。運河の東側、国会議事堂からもほど近い一帯に広がるこのマーケットは、建物内に入る店舗のほかに260のスタンドが並ぶアウトドアエリアもあり、全部で約500店が集まっています。カラフルなベリー類や野菜、メープルシロップなど、近隣農家の食材が買えるだけでなく、ギフトショップやアートショップ、レストランなどもギッシリ。春から夏にかけてはフラワーショップも多くとても華やかです。またパブやバーなども多く、夜はおしゃれなナイトスポットに変身。ほとんどの店が一年を通じて毎日営業しているので、いつ訪れても楽しめます。

観光スポットとしても大人気 地元産のベリーやフルーツも豊富

キングストン・パブリック・マーケット 古都の歴史と共に歩んできた、昔ながらの屋外市場 Kingston

英国植民地時代、「連合カナダ」の最初の首都がおかれた古都キングストン。その中心となり、人々が集う場所として愛されてきたのが、1801年に開かれたこのマーケットです。
開催は、4〜11月の毎週火曜・木曜・土曜。キングストンの象徴でもある美しい市庁舎の裏に広がるスプリンガー・マーケット・スクエアという広場にパラソルが立ち並び、新鮮な野菜からテイクアウト可能なフード、さらには手作りアクセサリーやクラフト、ナチュラルコスメなど、約60店がスタンド形式で出店します。屋外市場ならではの陽気な雰囲気に包まれており、大道芸人やミュージシャンのパフォーマンスをはじめ、人気シェフのクッキングデモなど、イベントも盛りだくさんです。

市庁舎脇の広場で開催 作り手と話をしながら買い物 地元の新鮮な食材が並ぶ

セント・ジェイコブス・ファーマーズ・マーケット メノナイトの農家が作る健康的な食材がズラリ! St. Jacobs

農産物の新鮮さと安さ、また600店以上が出店する規模の大きさ、さらにはお祭りのような楽しい雰囲気で大人気のマーケットがここ。セント・ジェイコブスは、トロントから車で1時間半ほど西の農場地帯にある小さな町で、周辺には宗教上の理由から電気や車などを使わず昔ながらの自然農法で農業を営むメノナイトの人々が多く暮らすことでも知られています。市場では、黒い服を着て馬車でやってくるメノナイトのスタンドも多く見かけられ、彼ら手作りの作物やメープルシロップ、スイーツ、キルトなどを買うことができます。マーケットは、体育館のように大きな屋内スペースと広大な屋外スペースに広がっており、食品だけでなく、洋服や日用品などありとあらゆるタイプの店が軒を連ねます。ホットドックやピザなどの食べ物を売る店も充実。一年を通じ、毎週木曜・土曜に開催(7〜8月は火曜日も開催)。トロントから、市場を中心にセント・ジェイコブスの見どころを巡るツアーも各種出ています。

遠くからも大勢の人が訪れる メノナイトの農産物は人気 インドアマーケットも賑やか

コベント・ガーデン・マーケット 食材から雑貨、アートクラフトまで揃う活気溢れる空間 London

カナダでロンドンといえば、ここ。オンタリオ州南西部最大の都市で、美しい公園が点在するため別名「フォレスト・シティ」とも呼ばれます。街のランドマークとなっているのが、1845年に開かれたこのマーケットで、巨大な建物の中に野菜や果物をはじめとする食品類、花、ファッション、日曜雑貨など様々な専門店が入っています。テイクアウトの専門店やカフェ、レストランも多く朝から夜まで大勢の人で賑わいます。祝日以外は毎日オープンしているインドアマーケットのほか、5〜12月の木曜・土曜には屋外のファーマーズ・マーケットも開催。地元農家が育てた新鮮な食材などがギッシリ並びます。近隣のストラトフォードなどとあわせ、トロントからのショートトリップとして足を伸ばすのにおすすめです。

さまざまなお店が軒を連ねる フルーツも1個から購入可能

たとえばナイアガラ・オン・ザ・レイクやプリンス・エドワード・カウンティなど、オンタリオの田舎をドライブしているとしばしば目にするのが、道路脇に小ぢんまりと設営されたフルーツスタンドです。季節の採れたてフルーツや野菜などが並べられ、農家の人がのんびり店番をしており、いかにものどかな雰囲気。たまたま見かけたスタンドで、世間話をしながらフルーツを1個、2個買う、それだけで旅のちょっとした思い出になりそうです。

ナイアガラ・オン・ザ・レイクのフルーツスタンド