セント・ジェイコブスの周りには、他にも興味深いスポットやアトラクションが点在しています。季節によってはユニークなお祭りも行われます。ちょっと足を延ばしてみてはいかがでしょう。
セント・ジェイコブスの南にある街ウォータールーと、セント・ジェイコブスのファーマーズ・マーケットやセント・ジェイコブス・ビレッジをつなぐ観光列車。クラシックな客車には、アウトドアの空気が楽しめるデッキもついて、この一帯の美しい田園風景をゆっくりと眺めることができます。ウォータールーからセント・ジェイコブス・ビレッジまでは所要時間は約45分、アトラクション的に気軽に楽しめます。夏季を中心として、マーケット開催日に1日3往復運航。月により運航日が異なるので詳細はウェブサイトで確認を。
1995年のアメリカ映画「マディソン郡の橋」で、カバードブリッジが注目されましたが、カナダ東部にも、かつて多くのカバードブリッジが造られました。そんな中、オンタリオ州に残る唯一のものがこれ。1880年の建築です。屋根は木製の橋を雪などから守るために造られたものですが、外から見えないため、ここでデートをする人も多かったようで「キッシング・ブリッジ」として知られていました。セント・ジェイコブスの北、ウールリッチの街にあるグランド・リバーという川にかかっています。緑あふれる周辺の風景もいたってのどか。
セント・ジェイコブスの北にある小さな街で、こちらもメノナイトの農場地帯として知られています。グランド・リバーのほとりに広がる中心地には、19世紀に建てられた古い石造りの家が数多く残り、ヨーロッパ調の雰囲気のいい街並みを作っています。クラフトショップやアートスタジオなどもたくさんあり、セント・ジェイコブスと合わせて訪れるのにぴったり。またグランド・リバーの切り立った絶壁が見事な峡谷を作り出しているエローラ・ゴージュも見ごたえがあります。川のほとりに建つ「エローラ・ミル・イン」は、歴史的な建物を利用したカントリー・イン。優雅な内装に加え、スパもレストランも充実した人気の宿です。
セント・ジェイコブス周辺では、メノナイトをはじめ多くの農家がメープルシロップを作っています。中でも特産地と知られるのはセント・ジェイコブスの北にあるエルマイラの街。3月末には、街をあげての収穫祭も行われます。お祭りは街の一角を通行止めにして、コンサートやショーなどを開催。小さな露店もいっぱい集まります。煮詰めたシロップを氷の上に落として固めるメープルタフィーや、1日で5万個も焼かれるというパンケーキは、お祭りの名物。街の人たちと一緒ににぎやかに楽しめます。